「学び」と「勉強」の違いって、意識されていますか?
最近、大学生の娘の卒業論文作成を手伝っているのですが、【言葉の定義】の大切さを、言葉を大事に使う娘から教えてもらっています。
言わずもがなでしょうが、私が使う言葉は多くは曖昧です。 「うどんとそばを言い間違える」等のボケをしてしまうのも誤字がたくさんあるのも、言葉をイメージでぼんやり把握して使っているからこそなのでしょう。
「学び」と「勉強」もなんとなくで使い分けていましたが、マナビダネの活動をはじめてからは、両者の違いについては意識して使い分けています。
●「学び」とは体験から自ら気づいたり習得したりすること全般
●「勉強」とは読んだり書いたり計算したりのスキル習得のための作業だと、今の私は捉えています。
みなさんは、どうでしょう?
そして、幣法人では、
「学ぶ」ことは【いろいろダネ】という週二回の活動を通じて、
「勉強する」ことは【いろいろダネ+】という月曜日の活動で得られることを目的にしています。
また、これらの活動は、子どもが主体的に取り組むことを最も大事に考えています。
勉強することは、多くの子どもたちにとっては楽しいことではないようです。
それを、【いろいろダネ+】や【マイプラン学習】という活動で、「主体的にやってみよう!」提案されるのですから、子どもたちは「どうすればいいの?!」とか「できない!」「やりない!」と感じている子もいそうです。
大人の私だって、勉強は正直嫌いです。
楽して痩せたいのと同じで、ある朝起きたら英語が話せるようになっていたいとか思うタイプです。
ですが、努力して得られることの歓びも幾度となく体験しているため、目的達成のための努力は嫌いではないです。
4月に高校生になった娘は、高校受験のために中3になってから小学校の勉強からやり直しをしました。
「ドリルってわかると楽しいんだね~」と言い出してからのは、勉強の苦行感は減ったようですし、将来への夢を現実的に語るようになってきました。発達課題も関係しているので、きっとずっとできないこともありますが、高校生になった彼女は、学校の授業の大半を心から楽しんでいるようで、面白かった授業の話をしてくれています。
「わかる楽しい」「できるって嬉しい」を積み重ねていくことで、面倒なことや難しいことに取り組む心が育まれていくのでしょう。
この勉強すること楽しさを体感できる場づくりのための勉強を、私も率先して行っていこうと思います。
子どもの学校外の学びにご興味のある方は、ぜひ6月25日の講座にお越しください。
一緒に「不登校の子どもたちの学びや勉強」についても語りましょう。
(マナビダネだより11号 2023年6月16日号エッセイ)
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